父と暮らせば
主演の宮沢りえさんと父親の幽霊役で原田芳雄さんの2人が、ほとんどを演じきると言う予算の乏しい日本映画らしい演出でした。
舞台となっているのは被爆後3年たった広島で、一人で暮らしている娘(宮沢りえさん)の恋の行方を心配するあまり、幽霊となって、娘が結婚への決意を固めていくまで「応援」をすると言う設定です。
被爆して死んだ父と生き残ったことを後悔する娘。好きな人ができても「きっと幸せにはならない」と心にかんぬきをかけた主人公を励まし、「幸せ」をつかんでほしいと願う父親。
被爆したときに家の下敷きになった父親を必死に助けようとして、結局は父親から「生きていけ」と突き放す。それを娘は「見捨てた」と心に傷を負ってしまう。
重い中身でしたが、憲法を変え再び戦争する国へ変えていこうとする首相とその後継者たち。 ぜひ、観てほしい映画でした。
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「父と暮らせば」★★★☆wowowで鑑賞
宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信主演
黒木和雄監督、2004年
原爆で奇跡的に生き残った娘、
図書館で働いている。
彼女の前に寡黙な青年が現れるが、
好意を持ちながらも、その気持ちを押し殺して
いっそ彼の前から...... [続きを読む]
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