山陽小野田市の入札格付け基準が変
■ある建設業者の方から「市の入札のランク付けがおかしい。」と言う意見が寄せられました。
さっそく市の入札を取り扱う「監理室」で「入札参加資格者等級区分の基準」という文書をもらい、次に宇部市役所に行き「格付け基準」という文書をもらいました。
2つの市の文書のうち土木工事を比較すると次のようになります。
総合評点/完成工事高
Aランク 山陽小野田市 950点/2億5千万円
宇部市 902点/2億円
Bランク 山陽小野田市 800点/1億円
宇部市 777点/1億円
Cランク 山陽小野田市 650点/2千万円
宇部市 560点/2千5百万円
Dランクは双方とも それ以外となっています。
年間の建設事業費は 宇部市52億円 山陽小野田市27億円
となっており、Aランクの完成工事高基準で山陽小野田市の方が高いと言う理由が分かりません。
ちなみに山口県の基準では、ランク分けには工事高基準はなく総合評点だけとなっています。
完成工事高基準が高ければ、いくら評点が高くても入れない業者も出てきます。今日、話を聞いた業者は、この格付けについて次のように語っています。
「2億5千万円という工事高は、2年間の平均だから大変です。」
「私のところは評点はクリアしているが、工事高が不足して下のランクとなった。」
「2億5千万円を維持するには、連続した年ごとに大変な努力が必要です。」
「これでは上に上がるチャレンジができない。せめて工事高基準を県のようにはずしてもらえたら、Aランク入りも可能だが、これではそのチャンスがない。」
中小業者浮上のチャンスを
■今、市の公共工事発注は非常に限られた額しかありません。特にAランクでは年間に10本程度で、現在のAランクが8社ですから、後から入り込むには大変な努力が必要です。
小野田市が現在の基準に替えたのが、2003年4月からで本来なら、工事高が減っている中で基準を下げるべきなのに上げてしまい、ますます小さな業者は入り込む余地がなくなっていったのです。
山陽小野田市となった今こそ、中小業者でも格付け上位へ入っていけるチャンスを広げていくべきではないでしょうか。
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