ゴミ袋に1枚あたり5円の処理料金上乗せ
■12月議会の環境経済委員会で、ゴミ処理手数料の徴収について、ゴミ袋に上乗せして実施していく方向についての説明がありました。ゴミ処理手数料について考えてみました。
1枚あたり5円 一袋100円
■担当課の説明では、自治会などに説明を一定すすめたあと6月議会にゴミ処理料金の徴収についての議案を提出し、承認を得られれば9月よりゴミ袋1枚あたり5円、1袋100円を上乗せし、2008年4月より完全実施したいとしています。
上乗せした料金は、ゴミ袋メーカーから徴収する方向で検討が進められています。
各自治体のゴミ袋代金 大1枚あたり
下関市 45円
宇部市 自由価格
山口市 10円
萩市 40円
岩国市 30円
山陽小野田市 自由価格(10円くらい)
阿武町 50円 (県内最高料金)
目的はゴミの減量だが・・・
■ゴミ処理手数料を徴収する目的について、担当課は「ゴミの減量化を進めたい。」このように説明しています。 ゴミ処理手数料の徴収でゴミの減量化が達成できるのでしょうか。
環境省の中央環境審議会が2004年12月「意見具申」として、一般廃棄物の有料化について、「一定の減量効果」「負担の公平化」「「住民の意識改革につながる」として「十分な削減効果が得られるような料金設定が必要」と強調しています。
減量化にはつながらない!
■全国各地で、ゴミ処理手数料の徴収が行われていますが、有料化の年にはゴミは減りますがその後はまた増えています。中には有料化以前よりも増えている自治体もあります。
住民の意識が「お金を出せば、ゴミをいくら出してもいい」という気持ちになり、ゴミを出すことへの痛みを感じなくなるからと言われています。
ゴミになるものを買わない、使わない、出さない、分別の徹底
■ゴミを削減しようというなら、住民のゴミを削減しようという意識を高めていくことが必要です。
そのためには時間をかけていくことが必要ですが、行政側にも粘り強い努力が求められます。
「負担の公平化」をいうなら、ゴミを出す段階で消費者だけに負担を求めるのではなく、生産者に、ゴミ処理費用を負担させてこそ「公平化」がはかられるし、ゴミを減量化させるうえで有効です。
ゴミ焼却からの脱却こそ
■これまでのゴミ行政は、発生源で減らしたりなくしたりするのではなく、「出たゴミをいかに処理するのか」「燃やしていかにゴミの量を減らすのか」という焼却中心でした。全国の焼却施設は約1700施設あります。イギリスでは全国で15!!施設しかありません。
焼却してもそのあとの「灰」の処理がまた大変です。今の対処方法は、住民にも自治体にも大きな負担となっているのです。ゴミを元で減らす以外に根本的解決はありません。
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