小中学生向けの副読本で、原発安全神話
◆経産省作成の小中学生向けの副読本『わくわく原子力ランド』で、原発の安全神話をふりまく内容であることが分かり、共産党の宮本岳志議員が国会で取り上げている。 しんぶん赤旗4月14日付でこの記事が掲載されているのでお届けする。
原発安全神話 副読本見直し約束
衆院文科委 宮本氏に文科相
日本共産党の宮本岳志議員は13日の衆院文部科学委員会で、文科省と経済産業省が発行している小中学生向けの副読本『わくわく原子力ランド』などをとりあげ、「“安全神話”にたった副読本は使わせてはならない」と主張しました。高木義明文科相は「見直していきたい」と答えました。
宮本氏は、副読本で原発について「地震が起きても放射性物質がもれないようがんじょうに作り、守られています」「大きな地震や津波にも耐えられるように設計されている」などと述べていることを指摘。「文科省は国費を使って“安全神話”の宣伝をしているのか」とただしました。
文科省の藤木完治研究開発局長は、「小学校で2万5000部、中学校で1万4000部配布している。予算は3400万円支出している」ことを認めました。
宮本氏は、文科省は、地震観測や研究体制を整備しなければならないのに、地震・津波などの調査研究予算を4年間で15億円も削減していることをあげました。その上で全国約2000の震度計が老朽化・更新時期を迎えていることも指摘。国民の命を守るため、観測体制充実の予算を確保し、放射線量測定点も抜本的に増加するよう求めました。
高木文科相は「地震に関するデータが常に取得できるように予算を確保したい」と答え、測定点増加については「補正予算(の確保)も念頭におきながらすすめたい」と答えました。
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