天地明察の評判
■以前、上映中の映画「天地明察」について書いたが、私の言葉で見に行かれた方が「期待して観たほどではなかった」 との感想を寄せられた。 映画の内容は、暦を初めて日本人の手によって作られた過程が描かれているのだが、旧暦や天文学について興味のない人にとっては、面白く感じられないかもしれない。
■主演は人気歌手グループV6の岡田准一が鋭い目つきで演じている。
配役は一流であっても、殺陣や戦闘シーンがあるわけではない中身が渋い内容であるだけに興味半分で観られた方には、こころおどることはないであろう。
原作を読んでから映画を観られると、捉え方がまた違ったものになると思う。また、暦について、あるいは天文学の歴史について一定の知識を持っておくと楽しめるのではないだろうか。
映画を観るのに、単純に楽しめずに事前知識が必要であることに不満を述べる人もいたが、この映画はそのような映画なのだと納得してみていただきたい。
この映画を観ることで、与えられたものを受け入れるのではなく、自分の頭で考えることの大切さを教えてくれる映画でもあるのだ。
■映画の主人公も最初は、中国伝来の最新の暦を中心に考えていたが、その中に矛盾があり惨めな敗北を味わい、そこから中国と日本の緯度経度の違いを計算して、日本独自の暦を作り上げていくことなど、中々の内容であるのだが・・・
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