映画 約束 (名張ぶどう酒事件 死刑囚の生涯)
◆昨日は懇談会を終えたあと、山口市に向かった。 映画 「約束」を見るためだ。 この映画は、1961年に起きた「名張ぶどう酒事件」を扱ったもので、死刑囚 奥西勝が何度も再審請求をしていたことから、これを支援しようと立ち上がった国民救援会と弁護士団の奮闘を描いている。
弁護団が次々と、証拠の矛盾を突き物証証拠がつきてもなお、密室での取り調べによる供述を唯一頼りにして、再審請求をはねつけている司法のあり方を告発する映画だ。
なんと言っても主演の仲代達矢による真に迫る演技と母親役を演じた樹木希林の演技は見事としか言いようがない。
朝を迎えるたびに、死刑執行かどうかおびえる日々・・・精神を保持し続けている奥西氏の思いが演技から伝わる気がして身震いしてしまった。 田舎から追い出され、一人クラス母親の息子を思う思いの深さが指先で演じられる。 このような映画が作られたこと自体が奇跡と思う。
真実はどこにあるのか、俳優陣の真実に迫ろうとするこの迫力をぜひ見ていただきたい映画であった。
これが自主上映でしか見ることが出来ないことは、映画好きにとっては何とも悔しいとしか言いようがない。
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