取り扱いが消えた「電力産業の新しい挑戦」
◆電力業界が、大手マスコミを買収した生々しいやりとりが載っている「電力産業の新しい挑戦」をアマゾンで購入しようとしてみたら、「現在お取り扱いできません。」となっていた。
この本は先日の日本共産党89周年記念講演会で、志位委員長が紹介していたもので、電力産業がいかにして大手マスコミを取り込んでいったのかが書かれている本だ。 すぐに買おうと思っていたのだが、アマゾンでは、何らかの理由で取り扱いができなくなっているようだ。
◆志位委員長の講演では、電力産業がまず朝日新聞を標的にして、原子力の安全をPR刷る広告を載せるようにし、莫大な広告料を受け取った朝日新聞が当時としては異例の10段抜きの広告を載せた。
これを見た読売新聞がやってきて、「当社の元社主である正力松太郎は原子力委員会の初代委員長である。我が社こそ原子力の広告を載せたい。」と続き、毎日新聞は当時、反原発キャンペーンを張っていたが、毎日新聞も電力産業の元を訪れてきて、広告掲載のお願いをしたが当時電力産業界の広告を扱っていた鈴木氏は、「お宅は反原発記事を載せているではないか。広告料というケチな金を当てにせず、堂々とやったらいい。」とのべ、結局毎日新聞も電力業界に取り込まれ、以後、大手マスコミは原子力発電の安全神話キャンペーンを張るようになっていったという。
◆その生々しいやりとりが書かれている本は、当の鈴木氏が書いたもので、読んでみたかったのだがどこかの古本屋でしか探せないようだ。 そういえば、東京や静岡でおこなわれた反原発大集会のことをこの3社は1行も載せていなかった。相変わらず、電力産業の肩を持っていて市民の願いについては無視を決め込んでいるようだ。 本当のことを知りたい人は、しんぶん赤旗をお読みいただくしかない。