◆今夜、市民病院の検討委員会があり、災害対策について検討されたが・・・
はじめに、担当者から新病院の建設予定地の各方面からの検討結果が報告された。 一つは震災対策。 次に津波、さらには古洞の問題などが報告され最後には「問題ない」という内容の報告だ。
◆次に、病院局長からソフト対策が報告されたあと、山大工学部の三浦教授から震災問題についてアドバイザーとして意見が述べられ、「概ね問題ない。」とする結論であった。
◆私自身が説明の中で疑問に思った点を上げてみる。
① 南海地震の4連動巨大地震の可能性が説明されたが、その後に起こる関連地震による影響は考慮されていない。
② 4連動地震による津波の想定を2~3倍として、有帆川堤防を越えるとされたが同時に起きているはずの震災による堤体への影響が考慮されていない。
③ 建設地の液状化については「砂地ではないので影響は少ない。」としていたが、たった一カ所のボーリングで断言できるのか。 古洞の存在は認め「予算内で足りる。」と説明していたがグラウト工法による経費の試算はしていない。
④ 液状化の対応を市の他部署に丸投げしている。
⑤ 有帆川の最大降雨量想定について、24時間雨量295mmと想定しているが、最近のゲリラ豪雨は500mmを越えるものがざらだ。 昨年の厚狭川水害は5日間588mmという雨量だった。 つい先日起きたばかりの新潟福島豪雨水害では、24時間雨量が422mmだった。
古いデータを示して安全を強調することは許されない。
用意されていた確認文書
◆最後に意見がなくなると委員長が用意されていた「確認文書」を読み上げ安全対策が承認されてしまった。 出来レースとしか思えないものだった。